単純接触効果(ザイアンスの法則)~愛は時空を超える
続いて紹介するのは、単純接触効果(ザイアンスの法則)というもの。
この人間心理が存在するからこそ、富も才能もないブサメンが才色兼備の彼女や嫁さんをゲットできると言っても過言ではないのではないだろうか。
単純接触効果(ザイアンスの法則)とは?
単純接触効果とは、書いて字のごとく非常に単純である。
要するに人間は、長年付き合ってきた人や物に対して愛情や愛着を強く抱くというもの。
・15歳の時、突如現れた実の親よりも、今まで育ててくれたの育ての親のほうを子供は選ぶ
・(ハリウッド映画等でよくある)不慮の事故等で無人島に漂着した男女が終盤には愛し合うようになっている
・誘拐犯が金目当てで誘拐した相手と一緒に過ごしているうちに情が移り、無償での釈放に応じる
などなど例を挙げればきりがない。
恋愛の場合だと、よく「まめな男はモテる」と言われるが、それこそ、この単純接触効果によるものである。
また、職場結婚が多い理由や、遠距離恋愛がうまくいきにくい原因も、この人間心理を鑑みれば、然りである。
やはり人間、よく顔を合わす(接触する)人やペットや物に、愛着や愛情を抱きやすい生き物なのである。
単純接触効果の恋愛における応用
単純接触効果はそれ自体が非常に単純かつ効果が期待できるものであるが「ターゲットの女性といかに毎日のように接触し続けるか(しかも他人よりもより頻繁に接触するか)」という点において、創意工夫が必要である。
例えば、同じクラスの女子とは毎日学校で顔を合わすが、条件は他の男子も同じ。
他の男子よりも頻繁に話しかけるか、同じクラブに属するか、あるいは毎日一緒に登下校する、なんてのがべたな例だが、同じクラブに入るのはできても登下校は帰る方向が一緒でないと無理。
しかも、学校内で有名な可愛い女子などなら、多くの男が同じようにアプローチを仕掛けているので、どんなに頑張ったところで他の野郎よりも接触することは極めて難しい。
また、ブサメン&キモメンの場合、好きな子に話しかけるという行為自体がすでに結構な難易度である。
そう考えると、中学や高校といったコミュニティーにおいて、いかにイケメンが有利かというのがよくわかる(筆者も中高生の時は悔しい思いを何度もしたものである)。
が、全国のブサメン&キモメン諸君。安心して欲しい。
イケメンによる無双状態は学生時代までである。
社会人になりさえすれば、様々な恋愛テクニックを用いれば(あるいは金に物を言わせれば)逆転の可能性は大いにある。
え? 今、高校の同じクラスに好きな子がいる? あきらめきれない? なんとかならないかだって?
うーん。正直、学生の間は単純接触効果はあまり期待できないのだが、他の心理テクニック等をミックスさせれば、多少効果が期待できるので、それを紹介しよう。
単純接触効果(ザイアンスの法則)の具体例
1.何はともあれ、とりあえずドア・イン・ザ・フェイス・テクニックなどを利用して、メルアド等をゲットするなど、毎日会話をする間柄になる。
2.ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックを使った場合、すでに1の段階で一度フラれているわけだが、それでもめげずに後も執拗にさりげなく相手に自分の好意を示しつづける(返報性の原理を参照)。
3.その他、吊り橋理論、ギャップ効果、ミラーリングなど様々な心理テクニックを駆使し、少しでもポイントを稼ぐ。
まあ、こんなところだろうか。
え? 1の時点で既に難易度が高すぎるって?
いやいや。何度も言うが、そもそも恋愛自体が非常に難易度の高いものである、と個人的に思っている(ただし才能のある人は除く)。学校など、多くの男女が閉じられた空間に集うような、きわめて競争率の高い場所においてはなおさら。
そんな場所で競争率の高い女子を狙う場合、相当のスペック(あるいは運)が要求されることは言うまでもないだろう。
何度も言うように、恋愛は根気が一番重要である。
気楽に「うまくいったら儲けもの」くらいの気持ちで気長に頑張ろう。
そうすれば、棚から牡丹餅がふってくるかもしれない。
単純接触効果(ザイアンスの法則)とは、つまりはそういうことである。