部分刺激の拡大効果~女性の内面を上手に褒めるテクニック
心理学には、部分刺激の拡大効果と呼ばれるものがある。
これは簡単に言うと、人は自分の一部分を他人から褒めらる(期待される)と、自分の全てが認められたかのような心理状況に陥り、自信ややる気の拡大に繋がる、というものである。
部分刺激の拡大効果の恋愛への応用例
本来、この「部分刺激の拡大効果」というのは、「短所をけなすのではなく、子供の長所を褒めてやることで、自信やモチベーションを高めてやり、間接的に子供の短所の改善、あるいは長所のさらなる成長を期待しよう」という、教育心理学的な側面があるのだが、勿論、恋愛への応用も十分期待できる。
可愛い女の子に「可愛い」と褒めても意味がない
例えばかわいい女の子、好みの女子に「○○さんって可愛いよね」とか「美人だね」と言ったとする。
よくそう言って女性を褒める男を見かけるが、恋愛対象の女性に対して、こういった褒め方は無意味どころか、逆効果になる恐れがある。
美しい女性は、小さなころから「可愛かった」わけで、可愛いとかそういった類の褒め言葉は幼少のころより耳にタコができるほど耳にしてきている場合が多く、また、美しい女性ほど、自分が外見で判断されることを嫌う傾向がつよいからだ。
当然「スタイルいいね」とか「肌がきれいだね」「胸おっきいね」みたいな、いやらしげな褒め台詞は、イケメンや、または近しい関係の男なら許されるかもしれないが、それほど親しくもない、ただの友達程度のブサメンがそんな言葉を口にすれば、変態すけべ野郎の烙印を押されてしまうこと間違いなしなので要注意だ。
正しい美女の褒め殺し方
嫌いな相手を褒めることはめったにないことからも、「褒める」という行為は、相手に対する好意の証と言える。
意中の女子にいきなり告白してフラれたくない、その前に少しでいいから相手の心の中をのぞきたい、と男なら誰しもが思うだろう。
そこで自分の「好意」をさりげなく伝えて、とりあえず相手が「喜んでいるか迷惑そうにしているか」反応を見てみるのは、一般によく用いられる恋愛テクニックである。
さりげなく好意を伝える方法として、相手を褒めるというのは手っ取り早い方法ではあるが、しかし、この時の褒め言葉や褒め方を誤ってしまう男は意外と多い。
前述したとおり、美人に「美人だね」と褒めても無意味かあるいは「この人、私のルックスしか興味ないのかしら?」と思われ、逆効果になる可能性があるからだ。
かといって「優しいね」とか内面を褒める台詞も、何か相手の内面がはっきりと表れるようなイベントでもない限り、なかなか口にする機会は訪れてくれない。
外見を褒めてもダメ、内面を褒める機会はない、となると、どういったセリフで意中の女性を褒めればいいの?ってことになるのだが、答えは簡単である。
ルックス全体を褒めるのではなく、女性の一部分をさりげなく褒め、そのことによって、相手にまるで「内面を褒められているように」感じさせればいいのである。
例えば
- 「○○さんって目が綺麗だね」
- 「○○さんの笑顔って癒し系だね」
- 「○○さんって優しげな色合いのファッションが多いよね。性格が表れてるのかな」
- 「○○さんの書く字ってなんか繊細できれいだよね」
諸君は異性に「目がきれい」とか「笑顔がかわいい」とか言われたことがあるだろうか。
多分ないだろうから(決めつけ)、想像してみてほしい。
「格好いいね」「イケメンだね」といった、おべんちゃらに聞こえなくもない直接的な台詞と比べて、どちらがより嬉しいか。
どちらがより自分の内面を含めた全体を褒められている気がするか。
おそらく前者のほうなのではないだろうか。
これこそが「部分刺激の拡大効果」と呼ばれるもので
一部を褒められた→すべてを受け入れられた
となってしまう老若男女共通の人間心理である。
繰り返すことで褒め殺し効果が大幅アップ!
告白前に、「褒める」という行為で、さりげなく自分の好意を意中の女性に伝え、その反応を見る、というのが上記の例だったわけだが、勿論、「褒める」という行為はそれ自体が「口説きのテクニック」となりえるものである。
参照:好意の返報性
褒められると、良い気分にならない女性はいない。
しかも、前述した「優しげな瞳」とか「笑顔が癒し系」といった「単にルックスを褒めているにも関わらず、まるで内面を褒め上げている」かのような台詞は、あざとさや下心と言ったものを相手に感じさせることは、直接的な言葉よりも少ない。
他人から褒められると「この人、何が目的なの?」みたいに警戒心を露わにするタイプの「天の邪鬼女」には正にうってつけの褒め方と言える。
言うまでもなく「繰り返す」ことで褒め殺し効果は倍増する。
勿論、どんな褒め言葉が効果的かは相手の女性によって異なるので、とにかく手を変え品を変え、同じ褒め台詞をいつも使うのではなく、様々な角度から、一見「意味があるとは思えないようなもの」も含めて、「さりげなく」「相手の一部分のみを切り取って」繰り返し褒めるのがコツ。
数を打てば、いつかは相手の女性の「褒められたいポイント」にジャストミートする……かもしれない。
以下、さりげない褒め台詞集(ブサメンが言っても大丈夫そう)。
- 周りを楽しくする力があるね
- いつも元気だね
- 面白い
- 足長い
- 頑張り屋さん
- 一途そう
- 話しやすい
- (金髪とか)似合いそう
- 接客業とか向いてそう
- 芯が強そう目をしてる
- よく気が利く
- 頭いいよね
他にもあると思うので、そこの君も、この際、少し考えてみよう。