婚活・恋活サイトを制するものが出会いを制する
日本では、ネットで婚活や恋活を行ってるなどと言えば、白い目でみらえることが多い。
ニュース等で「出会い系サイト=援助○際などの犯罪の温床」のように報じられることが多く、出会い系サイトを利用している男=性犯罪者、女は性にだらしない女、みたいなイメージが強いからだ。
だが、この風潮はスマホ時代の到来で今後大きく変わっていく可能性を、私は感じている。
私がそう感じる理由を順にあげていこう。
スマホの普及でインターネット利用者が爆発的に増えた
今は誰もかれもがスマホを所有しているのが当たり前の時代である。
今まで、ネットサーフィンと言えば、仕事や学校の後、外に遊びに行かず、家に引きこもってキーボードをたたくような連中が主なプレイヤーだった。
が、それが今変わりつつあることを誰もが実感しているのではないだろうか。
スマホやタブレットPCなどの文明の利器により、誰もがインターネットと、気軽に繋がれる時代が訪れようとしているのは明らかだ。
出会い系や婚活サイトに関わらず、ネットサービスやアプリを利用する人の数は、今後とも増加の一途をたどるのは間違いないだろう。
アメリカでは40%の人がネットで婚活をしている
インターネット先進国である米国では、約4割もの人が、婚活や恋人探しにネットを利用しているらしい。
が、日本では前述したように、あまりこういった傾向がみられない。
出会い系サイトを利用している人、と聞いて、あまり良い印象は持たれないし、胡散臭い奴として認識されるからだろう。
が、こういったサイトに興味を持ったり、良いサイトがあれば、利用してみたいと思っている人は潜在的には多く存在する、と思われる。
出会いがなく、毎日を会社と家との往復だけに費やしている人にとって、こういったサイトは非常に便利だからだ。
もし本当に出会えるなら。
危ないものでないのなら。
そんな風に思っている潜在的な利用希望者は、非常に多いのではないだろうか。
とすれば、何かのきっかけで、もしかすると、ブームが訪れる可能性は少なくない。
最近の若い女性はネットでの他者との交流が当たり前
最近の若い女性はLINEやfacebookなどのSNSで異性とやり取りすることに慣れている。
インターネットを使った、顔も知らない人間とコミュニケーションをとることが、もはや当たり前となりつつある。
私の世代なんかだと、ネットで個人情報を晒したり、クレジットカード情報を入力したりするのに対し、非常に強い警戒心があったものだ。
が、SNSなどで他人と繋がることが生活の一部となった最近の若者は、容易にネット上に個人情報を晒したりする例が多い。
フェイスブックなどは、本名での登録が当たり前の時代だ。
つまり、一昔前の人間と比べて、今の若者は個人情報をネット上で打ち明けることに、抵抗がなくなりつつあると言える。
このような時代に生まれた若者にとって、ネットで出会いを求めることは、特別なことではなく、寧ろ、当たり前の流れなのではないだろうか。pairsのような出会い系アプリが爆発的に人気が出ているのも、そういった背景があるように思う。
特にこういったサイトは女性側からも男性にアプローチできるようになっているため、これまで日本の古い風習などに抑圧されていた女性たちの性への解放という意味で、彼女たちにとって非常に心地よいものでもあるのだろう。
アメリカでネットでの出会いが当たり前のようになっているのも、女性が日本よりも性に対して積極的であることと無関係ではないはずだ。
以上のように考えれば、婚活サイトや恋活サイトといったいわゆる出会い系サイトを、誰もが気軽に使うようになるのは、時代の流れとして自然であるように思える。
女性が積極的にインターネットを使って恋愛相手やメル友を探す時代。
私はもうすぐ50のおっさんなので、ネット出会いサイトに登録しても、もはや誰からも相手にされず、悲しい思いをするだけなのだが(笑)、若い男性諸君はそうではない。
特に、仕事の関係上、異性との出会いがない、と嘆いているような若者にとって、スマホ時代の到来は、新しい出会いの形の提供という意味で非常にありがたいものとなっていくことが予想される。
おっさんとしては、実にうらやましい限りである。